「寿陵」とは生前にお墓を建てることを言います。
寿陵の歴史は古く、秦の始皇帝やエジプト王などが絶大な権力を利用し生前陵墓、つまり寿陵を建てていました。
発掘された始皇帝陵(副葬品;大量の兵馬俑)やピラミッドなどは世界遺産となっているので皆様も耳にしたことがあると思います。
また日本においては、聖徳太子や天皇家も寿陵を建てていたことが『日本書紀』などに記されています。
近年、寿陵を建てる理由の一つは、もちろん権力を誇示するためではなく、後を継ぐ子孫に負担をなるべくかけないようにとの配慮からです。
他には、納得のいくお墓をじっくり考えて建てられることが理由として挙げられます。家族全員で相談しながらお墓を建てられる楽しみは、寿陵ならではといえるでしょう。
これから団塊の世代がお墓を建てていったときに、人気の高い墓地は早く無くなるので、希望する地域にお墓を持てなくなる可能性があります。
備えあれば憂い無し、人よりも早めに墓地を確保しておくことで、心にゆとりが生まれるのではないでしょうか。 |